上田市別所温泉で7日、台風19号からの復興の願いを込めた「上田氷灯ろう夢まつり」が始まった。北向観音がパラリンピックを象徴する青、緑、赤の光でライトアップされ、本堂上部は金色に照らされる。参道などに火をともした「氷灯ろう」が並ぶ。
照明デザイナーの石井幹子さん(81)=東京、石井リーサ明理(あかり)さん(48)=パリ=親子が演出。長野市で開催中の「長野灯明まつり」で2人が手掛ける善光寺本堂のライトアップは五輪にちなむ5色が使われている。点灯式で明理さんは「希望のともしびとなり、元気を出すための力になればいい」とあいさつした。
ネパール出身で上田市内の日本語学校に通うガマル・マヘンドラさん(24)=上田市中央=は「ライトアップを見るのは初めて。色もお寺もきれい」。点灯式には市出身のパラリンピック出場経験者が駆け付け「信州上田真田陣太鼓保存会」が甲冑(かっちゅう)姿で勇壮な太鼓を披露した。
11日まで。ライトアップは午後6〜9時。