自作の模型を使って曳山の構造を解説する上野さん(左)

自作の模型を使って曳山の構造を解説する上野さん(左)

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おわら・曳山を体感 越中八尾冬浪漫開幕

北日本新聞(2020年2月9日)

 富山市八尾地域中心部の冬の恒例イベント「越中八尾冬浪漫」が8日、越中八尾観光会館(上新町)を中心に始まった。22、23の両日にも、おわら風の盆や越中八尾曳山(ひきやま)祭などの伝統文化を体感する催しが行われる。

 八尾地域は江戸時代に養蚕や和紙などの商業で栄え、おわらや県有形文化財の曳山などが誕生した。冬浪漫は、八尾地域の伝統を一堂に感じてもらおうと越中八尾観光協会が1998年から開催している。

 8日は、西町で生まれ育った上野勝廣さん(70)=同市八尾町黒田=による曳山教室が開かれた。古里の曳山を7分の1の大きさで再現した模型から約400の部品を一つずつ取り外し、浦島太郎が描かれた彫刻や構造を解説した。授業で曳山について勉強している紋川真君(八尾小3年)は「車輪などの飾りがすごかった。発表に役立ちそう」と話した。

 県民謡越中八尾おわら保存会による「風の盆ステージ」もあった。来場者はおわらの歴史や歌、地方(じかた)衆が奏でる楽器などの解説を聞いた後、輪踊りに参加して踊りを体験した。

 22日は午前11時半から上野さんの曳山教室、午後1時半から風の盆ステージとフラダンス、おわらとフラダンスの合同公演がある。同0時半から会館前には屋台が並び、日没後は西町の石垣周辺をライトアップする「夢あかり」(23日まで)がある。

 22日のステージを全て鑑賞できる「おもてなしチケット」(1200円、当日300円高)を販売している。問い合わせは同協会、電話076(454)5138。北日本新聞社共催。

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