輪島商工会議所は15、16日に、輪島市街地で無料運行している電動カート「WA―MO」(ワーモ)で、衛星利用測位システム(GPS)連動の音声ガイドの実証実験を行う。お勧めスポットの情報を音声で楽しめるサービスで、観光客らの満足度を高めながら沿線のにぎわいづくりを進める施策として、本格導入できるかどうかを探る。
電動カートにタブレット端末を配置し、自動的に音声ガイドを行う。グルメ用、視察用、停留所用の3台を配置し、GPSに連動し、輪島朝市や輪島塗会館、キリコ会館などの観光スポットや、11カ所の停留所などに近づくと、自動で音声が再生される。各スポットでアイコンをタップすると、詳細な情報も確認できる。
実験はトヨタ自動車のトヨタ・モビリティ基金の全額助成で、アプリを活用した沿線のにぎわい創出の検証を行う。食と漆器の祭典「輪島あえの風冬まつり」(北國新聞社後援)の来場者らを対象に電動カートに乗車し、音声ガイドを体験してもらう。乗車後に満足度などを尋ねるアンケート調査を行う。