職員の顔が表示され、会話可能なアバター=加賀市役所

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遠隔操作ロボ 加賀市役所で実証実験

北國新聞(2020年2月14日)

 加賀市は13日、市役所本庁舎で、自走式の遠隔操作分身ロボット「アバター」の実証実験を始めた。窓口行政相談に活用する国内初の取り組みで、宮元陸市長は「市民が来庁しなくてもアバターを通じて届け出や申請をできるようにしたい」と期待を込めた。
 アバターはANAホールディングス(HD)が開発。高さ1・5メートルで、タブレット画面(10・1インチ)に操作者の顔を表示し、インターネットに接続されているパソコンがあれば遠隔地から操ることができる。カメラで庁内の様子を見ることができ、音声で職員とのやり取りも可能なため、自分の分身のように扱える。
 21日までは職員の習熟期間とし、3月1~28日には山中温泉支所を訪れた市民に本庁舎のアバターを遠隔操作してもらう。22日からは同支所にも設置し、本庁舎から操れるようにする。
 3月には中学生がアバターを使ってANA施設を見学するイベントを予定するほか、新年度には教育現場で市外の有名講師の授業を受けてもらう計画だ。ANAHDは夏までに全国の空港施設などで約千台のアバター導入を予定している。
 実証実験を見学した会社経営の中谷裕也さん(37)=同市黒瀬町=は「その場に本人がいるようにやり取りでき、便利だ。働き方改革の時代なので在宅での仕事にも活用できそう」と話した。

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