演奏するビオラの笠川さん(左)と三味線の本條さん=2月15日夜、福井県勝山市民会館

演奏するビオラの笠川さん(左)と三味線の本條さん=2月15日夜、福井県勝山市民会館

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左義長ムード盛り上げ ビオラと三味線の演奏 福井・勝山

福井新聞(2020年2月17日)

 奥越に春を呼ぶ勝山左義長まつりの関連イベント「伝統音楽と現代音楽の調べ」が2月15日夜、福井県勝山市民会館で開かれた。勝山市ゆかりのビオラ奏者笠川恵さん(38)=福井市出身、ドイツ在住=らを迎えたコンサートが行われ、22、23日に迫るまつり本番に向けムードを高めた。

 笠川さんは両親が勝山市在住。来年の左義長まつりでは事前イベントとして、自身の所属するドイツの室内合奏団「アンサンブル・モデルン」や勝山左義長ばやし保存会などが共演を計画している。今回は、勝山左義長まつり実行委員会が来年に向けてのプレイベントとして企画し、市民ら約350人が詰めかけた。

 勝山左義長ばやし保存会の「浮き太鼓」演奏で華やかに幕開けした。コンサートでは、笠川さんと三味線奏者の本條秀慈郎さん(35)=川崎市在住=がクラシックやジャズナンバーなど計6曲を披露。このうち一柳慧さん作曲の「三味線とヴィオラのための《デュオ》」などの3曲を共演した。聴衆はビオラと三味線が織りなす和洋の調べにじっくりと聴き入っていた。

 この日は「地域の伝統-国と文化を超えた融合と発展」と題したシンポジウムも行われ、笠川さんが来年の事前イベントに向けた勝山高日本文化部とのワークショップの進行状況などを報告した。

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