アート作品の鑑賞でにぎわった初回の奥能登国際芸術祭=2017年9月、珠洲市笹波町

アート作品の鑑賞でにぎわった初回の奥能登国際芸術祭=2017年9月、珠洲市笹波町

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奥能登芸術祭開幕前にPRイベント

北國新聞(2020年2月19日)

 奥能登国際芸術祭で、珠洲市などで構成する実行委員会は4月20日に東京・渋谷ヒカリエ、5月15日に金沢市の北國新聞赤羽ホールで事前イベントを実施する。珠洲市は芸術祭開催関連費用として2億8348万円を新年度当初予算案に計上した。
 渋谷ヒカリエのイベントは、実行委員長の泉谷満寿裕市長や北川フラム総合ディレクターがトークショー形式で、のと鉄道の廃線跡や旧駅舎、旧校舎、空き家などを現代アートの展開場所として再生させる芸術祭の魅力を紹介する。2017年の最初の芸術祭や世界農業遺産の里山里海のパネル展も予定している。
 北國新聞赤羽ホールのイベントでは、この時期に参加アーティストがほぼ出そろうことから、パフォーマンスの披露などを通じ、珠洲の人々の営みや暮らしに光を当てた作品構想の一部を紹介する。奥能登で盛んに造られる日本酒やいしるに代表される発酵食品や、祭礼時に自宅でごちそうを振る舞う「ヨバレ」などの食文化に着目し、アートの視点で新たな息を吹き込む新企画の発表も検討する。
 3月8日には珠洲市のラポルトすずで各家庭に眠る生活道具などをアート作品に仕上げる「珠洲の大蔵ざらえ」プロジェクトの企画発表も予定する。
 実行委は前回来場者を約9千人上回る8万人を目標に掲げて県内外の発信に力を入れる考えで、泉谷市長は「前回以上の内容にするため、情報発信と併せ、受け入れ準備に万全を期したい」と話した。

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