富山駅の歴史を紹介する写真や地図が並ぶ会場

富山駅の歴史を紹介する写真や地図が並ぶ会場

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富山駅の歩み知って 富山市郷土博物館で企画展

北日本新聞(2020年2月25日)

 富山駅の歩みを振り返る企画展「街の中心 富山駅」が、富山市本丸の市郷土博物館で開かれている。同駅の南北を走る路面電車の直通運転が3月21日に始まるのに合わせ、歴史に親しんでもらおうと企画。写真や地図、公文書などを通して、明治時代から現在までの駅舎の変化や駅周辺の発展を紹介している。4月19日まで。

 富山駅は北陸線の延伸に合わせて1899年、仮駅として富山市田刈屋に設けられたことが始まり。その後、本駅を誘致しようと奥田、牛島、堀川の3案で誘致合戦が繰り広げられた。企画展では当時の富山市会議事録や、国へ宛てた請願書などを展示しており、現在地の牛島に決まるまでの過程を知ることができる。

 1913年に県内で開かれた地方博覧会「一府八県連合共進会」に合わせ、富山駅を起点に市内電車を整備したことや、45年の富山大空襲で焼失した駅舎が53年に再建されたことなどを写真や地図で紹介。商業施設の開業や北陸新幹線の開通など近年の様子も展示し、訪れた人は富山駅や駅周辺が発展していく過程に理解を深めた。

 3月8日と29日、4月19日は、担当学芸員が展示解説会を開く。いずれも午後2時から。

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