さまざまなひな人形や作品が並ぶ勘兵衛はうす

さまざまなひな人形や作品が並ぶ勘兵衛はうす

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ひな人形寄付60組、29日から展示 新湊の勘兵衛はうす

北日本新聞(2020年2月26日)

 射水市本江(新湊)のNPO法人アポロン(野入潤理事長)は29日~3月2日、同所の国登録有形文化財・勘兵衛はうす(旧田中家住宅)で、ひな人形などを飾る「勘兵衛はうすのひな祭り」を開く。3回目となる今回は、会員や活動に協力する作家らからの寄付や貸し出しを受けて内容を拡充。ひな人形約60組や桃の節句にまつわる作品を紹介する。野入豊子事務局長は「さまざまな種類のひな人形や作品を風情ある空間の中で楽しんでほしい」と話している。

 田中家は江戸時代から漁業を営み、地域の網元だったとされる。明治期には漆器類の商いや金融業で財を成し、代々の当主は勘兵衛と名乗った。勘兵衛はうすは明治から昭和初期にかけて建設・改築され、現在はNPO法人アポロンが施設での催事を通じて保存・維持に取り組んでいる。

 初回の2018年はひな人形が約50組だったが、会員や作家らからの寄付などが相次ぎ、今回は10組以上増えた。大正期や昭和初期のものや御殿飾り、土人形のセットなどが並ぶ。人形以外では、花嫁のれんや花嫁衣装、染色や生け花といった作品もある。

 29日は抹茶コーナーを設け、1日は琴の演奏が行われる。来場者には、勘兵衛はうす保存のため、200円以上の寄付を募る。

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