組み立て作業が進められている松楓殿の再現展示スペース

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高峰譲吉の別邸3月27日再現 高岡商工ビルにNYの「松楓殿」

北日本新聞(2020年2月27日)

 高岡市と高岡商工会議所は、同市出身の化学者、高峰譲吉(1854~1922年)が米ニューヨークに構えた別邸「松楓殿(しょうふうでん)」を再現した常設展示を3月27日に高岡商工ビルに開設する。同27~29日は特別展も開き、郷土の偉人の功績を広く発信する。

 松楓殿は1904年、米セントルイスで開かれた万国博覧会に日本のメインパビリオンとして建設された。万博閉幕後、高峰が譲り受けてニューヨーク郊外に移設し、日米親善の社交場として活用した。

 松楓殿を所有する高峰譲吉博士研究会の滝富夫副理事長が、高岡への移設を希望し、松楓殿の壁画や天井画など約300点を市に寄贈した。

 高岡商工ビルの1階ロビーに設ける展示スペースは46平方メートルで、松楓殿内にある「松楓の間」を再現する。マツとカエデが描かれた壁画や天井画を設置するほか、能を描いた絵画、ゲストルームで使用していた家具を展示。特別展は同ビル2階で開き、調度品約100点を並べ、パネルを使って高峰の功績を紹介する。

 26日は報道陣に展示スペースが公開され、工事業者が柱の組み立て作業を進めた。市教委の中保哲憲教育総務課長は「高峰譲吉の功績を多くの人に知ってもらい、新しい名所になればうれしい」と話した。

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