羽咋市は新年度、同市や能登各地で収穫される野菜を使ったチップスを「能登まいもん一家」のブランド名で量産化する。はくい地域産業センター(飯山町)に製造ラインを設け、ジャガイモやレンコンなど4種類の市場投入が決定。農業活性化が狙いで、能登をPRする新たな特産品を目指し、販路開拓にも力を入れる。
27日開会した羽咋市議会3月定例会の提出議案説明で、山辺芳宣市長が方針を示した。
サツマイモ「紅はるか」を能登の揚げ浜の塩で味付けしたチップスは昨春、道の駅のと千里浜が商品化しており、その後は能登各地で作られたジャガイモや長芋、羽咋産レンコンのチップスも期間限定で販売され、人気を集めた。
チップスの調理は道の駅のパン店で空き時間に行われてきたが、4月以降は市が5400万円を投じて改修しているはくい地域産業センターに揚げ物の製造機器を新設して対応する。第3セクターの羽咋まちづくり株式会社が製造する。
市は、農産物の加工品の売り上げを伸ばして農家の生産意欲向上や作付面積の拡大、遊休農地の解消につなげる考え。市の地域商社機能を担当する嘱託職員2人を、新年度に羽咋まちづくり会社へ移籍させ、同社に地域産品の特産化などを業務委託する。