西山大豆を使ったパンを手にする(右から)河野さんと三上さん

西山大豆を使ったパンを手にする(右から)河野さんと三上さん

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「おへそ」に西山大豆のきな粉クリーム 小川のスタンドでパン販売

信濃毎日新聞(2020年2月29日)

 ともに小川村地域おこし協力隊の河野孝司さん(50)と三上寿美恵さん(51)が、地元産の「西山大豆」のきな粉をクリームに使ったパンを開発した。村内に「にぎわう場所を増やしたい」と、食品などの小売店ではなくガソリンスタンドに頼んで販売。地元住民らに好評だ。

 2人は2018年4月に着任。村から「地域を発信する産品作り」を求められ、村内に専門店がなく、「大好き」(三上さん)というパンの開発を構想。西山大豆は、長野市西部と村などの西山地区の特産品として知られており、きな粉を使うことで特徴を打ち出すことにした。同市信州新町のパン製造業者に頼んで試作を重ね、生地と甘味のバランスなどを調整してきた。

 昨年10月に販売を始め、きな粉に黄大豆を使った「白」(税込み200円)と黒大豆を使った「黒」(同250円)の2種類。村が「本州のへそ」を名乗り、パンは協力隊の活動で開発したことから、商品名は「小川の村ぱぁん へそおこし」とした。

 村内には道の駅などもあるが、村役場近くのガソリンスタンドで扱ってもらうことに。毎週木曜日に30個ほどを入荷し、最近は完売する人気だ。スタンドを経営する鎌倉高栄さん(51)は「初めはうちでいいのかと思った」と笑うが、パンを目当てに訪れる人も増えてきているという。

 河野さんは「パンが地元の方に愛され、それを求めて村外からも人が来てくれる―。そんな良い流れをつくれたらうれしい」と話している。

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