高島圭史さんの「星のふる古都」(右)などに見入る来場者=県民会館美術館

高島圭史さんの「星のふる古都」(右)などに見入る来場者=県民会館美術館

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日本画の最前線伝える 院展富山展が開幕

北日本新聞(2020年3月1日)

 再興第104回院展富山展が29日、県民会館美術館で始まった。国内最大規模の日本画公募展である院展の巡回展で、県内での開催は3年ぶり。現代の日本画壇をリードする重鎮らが手掛けた秀作を通じ、日本美術の最前線を伝えている。15日まで。 

 昨秋の東京都美術館での本展からえりすぐった同人の作品をはじめ、受賞作品や北陸ゆかりの作家の入選作など66点を飾った。

 田渕俊夫理事長(東京)や手塚雄二さん(同)、村上裕二さん(同)ら名だたる同人が出品。芸術の「研究団体」として100年以上の歴史を積み重ねてきた院展を象徴するように、鑑賞者を空想の世界へといざなう実験的な作品が会場を彩る。

 県関係の同人では、京都・祇園の夜桜を幻想的に表現した下田義寛(よしひろ)さん(滑川出身、東京)の「優艶(ゆうえん)のとき」と、ドイツの旧市街と夜空を描いた高島圭史さん(高岡)の「星のふる古都(こと)」を展示している。

 このほか県関係では、特待の西藤哲夫さん(高岡)、院友の佐野正人さん(小矢部)、角野千佳子さん(富山出身、和歌山)、竹原美也子さん(魚津出身、東京)の作品も並ぶ。

 開会式があり、寺井幹男県文化振興財団理事長に続き、下田さんが「若い人を含め多くの人に日本画の魅力に触れてほしい」とあいさつした。須河弘美県生活環境文化部長や駒澤北日本新聞社長らが加わりテープカットした。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で作品解説会を中止した。会期中に予定していたギャラリートークも取りやめる。

 県民会館と日本美術院、北日本放送、北日本新聞社主催。

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