福井県内の農村風景を捉えた写真展が5日まで、敦賀市の敦賀駅交流施設オルパークで開かれている。県の「第1回ふくいの農ある風景フォトコンテスト」の1次審査で選ばれた35点が、豊かな自然に根差した人の営みを伝えている。
コンテストは、農村地域の魅力を発信し環境保全につなげようと実施。県内外から411点が寄せられ、風景写真家の佐藤尚さんが1次審査に当たった。
幾何学模様のような稲刈りの跡や田園地帯を走る列車、ピンクの照明で浮かび上がった農業用ハウスなど、出品者それぞれの視点で切り取った美しい風景が並ぶ。田んぼで羽を休めるコウノトリやコハクチョウ、くわに止まったカマキリなど生き物に着目した作品や、サトイモを選別する女性やはさ掛けを体験する子どもらの写真も目を引いていた。会場で展示作品の人気投票も行っている。
写真展は8~14日に福井市のアオッサ、17~22日に県立図書館でも開き、それぞれ人気投票も行う。4月以降も県内各地を巡回する予定。今秋に2次審査を行い、最優秀賞などを決める。