大相撲の炎鵬(宮城野部屋、金沢市出身、金沢学院大OB)の活躍ぶりを伝える「炎鵬だより」が相撲ファンの間で話題となっている。母の中村由美子さん(58)の手作りで、A4判4ページにはプライベート写真も満載。日ごろの応援に対する「返礼品」として友人や知人に贈っている。
角界入りを機に、由美子さんは場所ごとに「炎鵬だより」を作ってきた。炎鵬を幼少期から知る近隣住民、母校・大徳小の保護者仲間からの声援に「親として何か感謝の気持ちを形にできないか」と考えたことがきっかけだった。
A4判1ページで始め、昨年12月にはページを増やして「創刊号」として内容を充実させ、700部を作成した。しこ名の名付け親である横綱白鵬、角界入りを勧めてくれた石浦と一緒に笑顔を浮かべる写真や、力士仲間に25歳の誕生日を祝福される場面、母校の金沢学院高で相撲部の後輩に囲まれた一枚もある。どれも、土俵上とは違う横顔が垣間見える貴重な写真となっている。
大徳小の保護者仲間は、写真提供から編集作業まで協力している。由美子さんは周りのサポートに感謝し「毎場所の発行は難しいけど続けていきたい。私が応援団長だと思って、趣味感覚でできればいい」と話した。