21年ぶりに移動作業が始まった総門=勝興寺

21年ぶりに移動作業が始まった総門=勝興寺

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総門修復、往時の姿 伏木勝興寺、元の場所に移動へ

北日本新聞(2020年3月3日)

 「平成の大修理」が大詰めを迎えている高岡市伏木古国府の勝興寺で2日、国重要文化財の建造物12棟のうち、最後の修復工事が進む総門の移動作業が始まった。高さ約8・5メートル、重さ約50トンの荘厳な門を約1週間かけて、21年ぶりに元の位置に戻す。

 平成の大修理は、1998年に本堂の復元工事が始まり、2005年から寺の住居機能を担う本坊を含む11棟の保存修理が行われてきた。残るは総門の修復や歩道の舗装などで、年内に全て終了する予定。

 総門は城郭によく使われる高麗門形式で、1840(天保11)年に建立された。境内に重機や資材を搬入するため、1999年に50メートルほど北側に移された。素屋根で覆って作業が進められ、外部から見えなかった。昨年夏に瓦のふき替えが終わり、数日前に素屋根が外されて姿を現した。

 この日は午前8時半ごろから工事が始まり、作業員7人が門を持ち上げるために鉄骨を升目状に組み、柱に固定した。3日にジャッキで持ち上げ、4日間かけてクレーンを使って引っ張り元の位置に移す。工事責任者の角藤豊作さん(65)は「門の重心が高く、動き始めは転倒の恐れがあり難しい作業になる。慎重に工事を進めたい」と話した。

 総門の移動完了後、5月末までに、門の両側にある築地塀とつなぎ合わせる予定。

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