尾崎さん(左)から山荘や天文台の思い出を聞く新規の参加者ら

尾崎さん(左)から山荘や天文台の思い出を聞く新規の参加者ら

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飯田の天文施設、継承へ光 若手と酒宴、活用法語り合う

信濃毎日新聞(2020年3月3日)

 約30年前に飯田市千栄に建てられた天文台併設の会員制別荘「ふれあい山荘」の存続に向け、会員による「後継者探し」が動きだした。2月29日には愛知県豊橋市の会長、尾崎金三郎さん(79)=南木曽町出身=ら役員6人が、施設の存続を望む県内外の8人と山荘で酒宴を開き、山荘の活用方法などを語り合った。

 施設は、天体観測が趣味で当時愛知県内の社会保険事務所に勤めていた尾崎さんが、全国の職場の労働組合員らに参加を呼び掛けて建設。田舎暮らしに憧れる仲間が集まった。木星や土星の模様も観察できる口径26センチの反射望遠鏡1基を備え、尾崎さんは毎年、近くの千栄小学校の児童に開放して観察会を開いてきた。ただ、80人ほどの現会員は60代後半以上。草刈りなど施設の維持管理が年々難しくなり、後継者を探している。

 29日は、参加者がいろりを囲んで酒を酌み交わした。家族でのキャンプが趣味という松本市の会社員伊藤佳史(よしふみ)さん(43)は、妻と小学生の息子2人と参加。「地元密着の会の姿勢に引かれた」と話す。自身も地元のキャンプ場で子ども向けに夜空の観察会を開いており、「千栄でも教えられたらいい」と意欲を見せた。喬木村のプログラマー壬生陽介さん(39)と、豊丘村に住む友人の松岡知宏さん(39)は「近くに住む星好きとして助けたい」と参加。草刈りを手伝う考えだ。

 「初めての顔があると雰囲気が明るくなっていいな」と、ほろ酔いの尾崎さん。親交を深め、最善の存続方法を見つける。山荘についての問い合わせは尾崎さん(電話0532・46・5192)へ。

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