金沢市内の公園や市道の街路樹に施されていた雪づりの取り外し作業が９日、始まった。初日はＪＲ金沢駅東広場で、職人８人がクロマツ６本の取り外し作業に当たり、駅利用客はすっきりした枝を見上げ春本番を心待ちにした。
　支柱のてっぺんから放射状に下ろした縄で枝を支える「りんごづり」を施したクロマツに、市から委託を受けた野々与（ののよ）造園（泉３丁目）の職人が登り、素早く縄を切った。
　野々市芳朗会長（７１）は「今季は暖冬の影響で枝折れも少なく、雪づりの風景を美しいままで楽しんでもらえた。取り外しの間は職人の手際の良さにもぜひ注目してほしい」と話した。
　雪づりの取り外し作業は市内の公園３２カ所と市道９０路線で、１９日まで行われる。