40年以上みそ造りに取り組む「新ちゃんみそ」=3月9日、福井県福井市清水山町

40年以上みそ造りに取り組む「新ちゃんみそ」=3月9日、福井県福井市清水山町

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みそ造り団体が法人化 販路拡大目指す 福井

福井新聞(2020年3月12日)

 40年以上みそ造りに励む福井県福井市清水山町の女性グループが組織を法人化して、活動の場をより広げようとしている。代表は「今年もいろんなことに取り組み、認知度を高めていきたい」と意気込んでいる。

 この組織は「企業組合 新ちゃんみそ」(三上雅代代表)。1959年に「青空グループ」を結成し、79年からみそ造りを始めた。現在のメンバーは集落に住む65~83歳の5人。地元産の大豆と米を使い、昔ながらの製法で無添加みそを製造する。みそのほか、木のせいろで蒸した大豆など12種類の商品を製造・販売している。

 みそは学校給食にも使われるほどだ。しかし、個人経営的な手法では社会的な信用を得られず、商談が成立しにくい面もあったという。三上さんは「より販路を拡大し安心して商品を買ってもらいたい」と県に相談。法人化を勧められ、2019年10月に「企業組合 新ちゃんみそ」として再スタートを切った。

 法人化を機に既存商品のパッケージを統一。文字だけだった大豆菓子と蒸し大豆には、新ちゃんみそのロゴとみそ汁を作る女性のイラストを添えた。さらに既存の大豆菓子3種類をまとめた「大豆菓子BOX」も販売。三上さんは「どれも売れ行きは好調」と話す。

 法人化により取引先も増え、今秋は約4・5トンの出荷を見込む。三上さんは「ホームページを立ち上げネット販売にも力を入れていく。北陸各地のサービスエリアなどで商品が見られるようになれば」と期待した。

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