いろり(右)を備えた令和蔵を案内する稲垣取締役(左)=砺波市三郎丸

いろり(右)を備えた令和蔵を案内する稲垣取締役(左)=砺波市三郎丸

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若鶴酒造「令和蔵」が完成 砺波、酒・食・土地の魅力発信

北日本新聞(2020年3月13日)

 若鶴酒造(砺波市三郎丸、小杉康夫社長)が産業観光の新たな拠点施設として整備した「令和蔵」が完成し、12日に内覧会が開かれた。県内の酒造メーカーでは初の免税店を設け、物販機能を充実。ウイスキーのたるを燃料や商品に再利用するなど「地域資源の循環」をテーマとし、県西部の酒、食、土地の魅力を伝える。23日にオープンする。

 木造平屋建て182平方メートルで、免税店やバーカウンターがある物販ゾーンと、いろりやかまど、調理場がある交流スペースに分かれる。総工費は8千万円。

 免税店は、国が酒造メーカーを対象に2017年に創設した制度を活用して構えた。訪日外国人観光客に日本の酒の魅力を発信するための制度で、自社で製造した酒類は消費税に加え、酒税も免除される。

 バーカウンターでは自社のウイスキーと日本酒を多数用意し、令和蔵限定の希少酒や古酒も提供する。たるを加工したクラフト商品や、酒かすを食べて育った乳牛のミルクを使ったソフトクリームも売り出す。

 いろりやかまど、調理場はイベントで活用する。ウイスキーのたるで香り付けした薫製と、自社の酒との取り合わせを楽しむイベントなどを想定している。

 若鶴酒造は令和蔵の完成を機に、19年に約1万5千人だった年間の観光客を3万人に伸ばす目標を掲げる。稲垣貴彦取締役は「酒蔵が持つ資源をフルに生かし、新たな価値を生み出す場所にしたい」と語る。

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