長野市の善光寺仁王門の改修工事がほぼ終わり、12日、ふき替えたばかりの銅板屋根が青空の下で輝いた。銅板は酸化して色が変化するため、この輝きが見られるのは「今しばらく」という。
寺事務局によると、改修は屋根を瓦ぶきから銅板にした1977(昭和52)年以来。ふき替えた銅板は約9500枚で、うち約2千枚は県内外から寄進された。工事用の覆いなどが外され、参拝に訪れた東京都の大学生、鈴木直毅さん(21)は「思わず拝みたくなるほどの神々しさですね」。この日は仁王像も再び見られるようになった。
仁王門は1918(大正7)年の再建。26日には「仁王門再建百年記念法要」が予定されていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期が決まっている。