福井県鯖江市が特産化を目指す「さばえ菜花米」の水田で、菜の花が咲き乱れ、美しい風景をつくり出している。暖冬の影響で例年より約1カ月早く見頃を迎えた。同市舟枝町ではドライバーが車を止めて写真撮影を楽しむなど、春らしさを感じ取っている。
さばえ菜花米は田植え前に土壌に菜の花をすき込み、有機肥料としてコシヒカリなどを育てる。市農林政策課によると市内の約27ヘクタールの水田で生産している。
4月11、12日に舟枝町で開催予定だった「さばえ菜花まつり」は新型コロナウイルス感染症の影響で中止になった。それでも、さばえ菜花米を栽培するエコファーム舟枝は「花は4月上旬ごろまで楽しめる。ウイルスを吹き飛ばすほどの美しい景色を見てほしい」と話している。