「石川で多くの方に支えられて過ごせた」。東京五輪のトランポリン男子に出場する堺亮介選手(22)が13日、金沢星稜大を卒業し、感謝を込めながら初めて立つ晴れ舞台へ新たな意欲を示した。
神奈川県伊勢原市出身の堺選手は夢の五輪を目指して金沢にトランポリン留学し、星稜高時代を含め7年間、星稜クラブの一員として技術を磨き、トップ選手に成長した。
新型コロナウイルスの感染予防のため教室で学位記を授与された堺選手は理事長賞も受け、満面の笑み。「星稜では、人間力を磨かせてもらった。次は恩返し。1分1秒を惜しまずに練習し、明るいニュースを届けたい」と声を弾ませた。
堺選手は4月1日付で東京のバンダイナムコアミューズメントに入社し、23歳の誕生日と重なる7月24日開幕の東京五輪を待つ。「縁があると思う。8月1日の本番で日本悲願のメダル獲得を目指し、精進していく」と力を込めた。