県と富山市が共同運航するクルーズ船「富岩水上ライン」は14日、今シーズンの運航をスタートした。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、乗船定員を減らすなどの予防対策が取られる中、利用者が運河クルーズを楽しんだ。
富岩水上ラインは2009年に始まり、富山市の富岩運河環水公園と国指定重要文化財・中島閘門(こうもん)、岩瀬地区を結ぶ。今期は11月23日まで通常運航し、昨年整備された新艇「kansui(かんすい)」による冬季運航を11月24日から来年1月3日まで行う。
新型コロナウイルス感染防止のため、各船と待合所にアルコール消毒液を設置。1回の乗船の定員を最大55人から30人に減らし、間隔を空けて座ってもらうなどの対策を講じた。
昨シーズン(19年3月~20年1月)は4隻目となる「kansui」が就航。初の冬季運航を行ったこともあり、過去最多6万9467人が利用した。乗客増に伴い、同公園内の待合所の隣に、同じデザインの待合所を新たに1カ所設けた。
同公園で開始式があり、猪俣明彦県観光・交通振興局長が「国内外のより多くの人にクルーズを楽しんでもらいたい」とあいさつ。中川忠昭県議会議長らが加わり、テープカットした。