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貸し切り「お花見タクシー」 長野の会社が運行

信濃毎日新聞(2020年3月18日)

 中央タクシー(長野市)は17日、ビールとつまみ付きの「お花見タクシー」の運行を始めた。新型コロナウイルス対策で花見の自粛が見込まれる中、公共交通機関を使わずに人混みを避けて貸し切り車両で花見を楽しんでほしい―と企画。観光需要の減少でタクシー利用が減り、低迷している収益を補う。

 乗客定員9人のジャンボタクシー(缶ビール12本付き)か同5人のワンボックス(同6本付き)を手配する。長野市、千曲市、埴科郡坂城町からの発着限定で、桜の名所の高遠城址公園(伊那市)、弘法山古墳(松本市)など行き先は自由に選択できる。料金は利用時間ごとに設定。3時間の場合、ジャンボタクシーは3万1500円、ワンボックスは2万2700円。

 同社によると、新型ウイルス感染拡大の影響で、顧客の自宅と成田空港や羽田空港をジャンボタクシーで結ぶ空港便の稼働は半減。一般のタクシー収入も、2月1日からの実質的な運賃値上げにもかかわらず、利用減のため2月は前年を2割ほど下回った。

 お花見タクシーは、花見の時季が終わるまで続ける。担当者は「車内は手指の消毒液を用意し、感染対策を行う。車窓から桜を見るだけの利用もできる」としている。

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