進水式の前に安全祈願を受けるつなぎ舟

進水式の前に安全祈願を受けるつなぎ舟

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つなぎ舟 天竜川に復活 飯田で半世紀ぶり

信濃毎日新聞(2020年3月21日)

 天竜川で川下り舟を運航する飯田市の事業者などでつくる「天竜川和船文化保存会」は20日、50年余ぶりに復活した「つなぎ舟」の進水式を同市の弁天港で開いた。天竜川を下った舟を鉄道で上流に運んでいた時代に、分解しやすいよう考えた構造で、伝統的な造船技術の継承を目指して昨年末から製作。携わった船大工兼船頭たちが客を初めて乗せて就航した。

 つなぎ舟は1966(昭和41)年までは運航していた記録が残る。新造した舟は全長約13メートル、幅は最も広い中央部で約2メートル、重さは1トンほど。スギやヒノキを材料に、船首側、船尾側をそれぞれ仕上げ、最後に鉄製の金具を使って接合。運輸局の検査も通った。最後に「つなぐ」工程にちなみ、地域や人同士の縁もつないでほしい―と「結舟(ゆいぶね)」と命名。4月末からの大型連休に合わせて定期運航する。

 進水式では、製作を指揮した船大工で船頭の矢沢啓志(ひろし)さん(59)が、酒を船体に振り掛けて清めた。保存会長の杉本忠さん(62)がクレーンでつって下ろし、川面に「ザブン」と着水。矢沢さんと弟子の南島純さん(38)が櫓(ろ)を操って、乗客15人を下流の時又港へ案内した。南島さんは「昔の技術が今によみがえった。次の世代、また次の世代へとつないでいきたい」と話していた。

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