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大野の「七間朝市」3カ月ぶり再開 マスク姿で野菜や花

福井新聞(2020年3月21日)

 福井県大野市で400年以上続く「七間朝市」が3月20日、冬季休業を終えて再開した。小雨が降り、寒さが残る中、石畳の七間通りには約3カ月ぶりに店が並んだ。コロナウイルス感染拡大防止のため、出店するおばちゃんらはマスク姿。それでも「元気やったかの」と活気ある声が飛び交った。

 例年は再開を祝い、中学生の吹奏楽演奏や振る舞い酒があるが、今年はコロナウイルス感染に配慮して中止。無病息災や商売繁盛を願う神事のみとなったこともあり、例年より客足は少なめだった。

 朝市は春分の日から大みそかまで、同朝市出荷組合員が毎日出店。再開初日は、約20人がフキノトウや原木シイタケ、豆類や干し大根などの乾物、切り花など丹精込めて育てた品を並べた。少雪でアサツキや水菜など葉物野菜は豊富にそろった。

 福井市から訪れていた男性(69)は「旬のものを探しに来た。店を回って料理法を教わるのも楽しみ」と話していた。

 越前大野七間朝市振興協議会の会長(64)は「出店者にはマスク着用をお願いした。気合十分で品物をそろえているので足を運んでほしい」と話していた。

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