北野さん(右)の指導で稽古に励む児童=小松市のこまつ曳山交流館みよっさ

北野さん(右)の指導で稽古に励む児童=小松市のこまつ曳山交流館みよっさ

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曳山子供歌舞伎 3週間ぶり全体練習 5月のお旅まつり

北國新聞(2020年3月22日)

 5月に小松市で行われるお旅まつりで曳山子供歌舞伎を演じる西町は21日、同市のこまつ曳山交流館みよっさで稽古を再開した。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、役者7人そろっての練習は1日の初回以来3週間ぶり。本番では東京五輪にちなんだ演目を披露する予定で、自宅で役作りに励んできた出演者はブランクを感じさせない振る舞いを見せていた。
 子供役者となった女児7人は昨年12月の顔合わせ以降、台本の読み合わせや衣装準備などを進め、今年3月1日に立ち稽古を始めたが、コロナウイルス感染症の影響で学校が臨時休校となり、全体練習の一時中断を余儀なくされていた。
 今年上演する「辰巳用水五輪輝(ごりんのかがやき) 稲葉左近館之場(いなばさこんやかたのば)」は金沢城に水を引く辰巳用水の建設工事を請け負った板屋兵四郎が城の秘密を知ったために検分役の村田但馬に命を狙われる筋書き。兵四郎の腕を買っていた加賀藩3代藩主前田利常が兵四郎を逃がすために秘策を打つのが見どころとなる。
 台本は西町が4年前に上演した演目を「東京五輪・パラリンピック仕様」にアレンジした。使用人に扮(ふん)する利常が但馬との掛け合いの中で、行方不明となった兵四郎について「江戸に五輪を見に行ったのではないか」と語るなど、五輪にちなんだやりとりが盛り込まれている。子供役者はそれぞれの自宅で4年前の映像を参考にしながら、せりふや動きを覚えてきた。
 この日は発声練習に始まり、配役に応じた歩き方を確かめた後、音声に合わせて立ち稽古を行った。指導者の北野勝彦さん(75)=殿町2丁目=は真剣な面持ちで役を演じる児童に「3週間のブランクがあったけど、みんなとってもよく頑張った。まだ先は長いが、しっかり仕上げていこう」と呼び掛けた。
 左近娘常盤を演じる金田紗也野さん(11)=芦城小5年=は「早くみんなで練習したくて仕方なかった。もっと扇子を上手に扱えるようになりたい」と力を込めた。前田利常役の喜多陽菜さん(10)=同4年=は「きょうの練習を楽しみにしてきた。本番もコロナに負けない元気な芝居を見せたい」と語った。
 稽古は今後、毎週土日に行われる。29日に計画されていた金沢駅でのPRは中止となったが、お旅まつりは5月15~17日に予定通り開催される見通しだ。

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