スタンプラリーの景品となる九谷焼のペア皿=兼六町

スタンプラリーの景品となる九谷焼のペア皿=兼六町

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恋する紺屋坂に カップル限定スタンプラリー

北國新聞(2020年3月23日)

 兼六町の紺屋坂沿いの店舗でつくる金沢城兼六園商店会は28日から、「恋するこんや坂」と銘打ったカップル限定のスタンプラリーを開催する。うち300組に商店会オリジナルの九谷焼ペア皿を贈る。戦国の世を夫婦愛で乗り越えた加賀藩祖前田利家と、正室のまつにあやかり、紺屋坂をデートスポットとして発信するとともに、これからシーズンを迎える花見客の誘客も図る。
 スタンプは加盟店で千円(税抜き)以上の買い物をすると一つ押される。加盟する飲食店や土産物店で三つ集めるとくじ引きに挑戦でき、当たるとペア皿が進呈される仕組みである。
 商店会には27店舗が加盟する。近年は結婚式場やレンタル着物店も加盟し、結婚式の前撮りをする新郎新婦や、和装姿で食べ歩きや写真撮影を楽しむカップル客が増えていることから企画した。
 景品の九谷焼の小皿は、赤と黄の2枚一組で、赤、青、黄、紫、紺青の九谷五彩で金沢城や、兼六園の徽軫(ことじ)灯籠(とうろう)、雪づり、曲水(きょくすい)を描いた愛らしいデザインとした。製作には金沢商工会議所の「商店街チャレンジ応援事業」の補助も活用した。
 商店会によると、新型コロナウイルス感染症の影響で春休みにも関わらず、現在の入り込みは昨年の3分の1以下にとどまっているという。
 花見シーズンに合わせた企画で、観光客の回復を期待しており、出雲哲也会長は「金沢城、兼六園を彩る桜を見て癒やされるのと同時に、紺屋坂にも立ち寄って店主を応援してもらえると有り難い」と話した。

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