国指定名勝の枯山水式庭園を持つ福井県小浜市金屋の萬徳寺で、五色ツバキが例年より早く見頃を迎えている。コケや木々の緑が広がる庭園に、赤やピンク、白色の花が彩りを添えている。
五色ツバキは、庭園が造られた1677年ごろからあるとされる、庭園の中で最も古い木の一つ。高さ約3メートル50センチ、枝を広げた大きさは5メートルほど。1本の木から赤、白、ピンク、赤白の絞り模様など異なる色の花を咲かせる。
田中名誉住職によると、今年は暖冬の影響で、例年よりも10日ほど早く、3月10日ごろから開花し始めた。今週中に満開となり、今月末まで見頃が続くという。
田中名誉住職は「この時期しか見られない珍しい花を見て、心を和ませていただけたら」と話している。