福井県の福井市自然史博物館の春季企画展「大地を彩る石」(福井新聞社後援)が同館で開かれている。水晶や鍾乳石のほか、宝飾品として使われるカラフルな鉱物など90種約170点が並んでいる。5月31日まで。
鉱物は、特定の原子が規則的に並んでいるため化学式で表すことができる。同館によると、地球上には4千種の鉱物がある。
敦賀市金ケ崎で採掘された乳白色の鍾乳石の塊は直径約30センチ。ピンクや緑、紫色など約10種類の水晶も並べた。
日本では珍しい淡い青色の天青石は、火に入れると赤い炎が出るという。かつて中東からシルクロードで日本に運ばれ、瑠璃として顔料などに使われた青金石も展示している。
学芸員は「鉱物は地球を作っているパーツだが、見る機会は少ない。色とりどりで形もさまざまな鉱物の違いを楽しんでほしい」と話している。