谷口吉郎（よしろう）・吉生（よしお）記念金沢建築館の第２回企画展「日本を超えた日本建築」は寺町５丁目の同館で開かれ、多くの観光客らでにぎわっている。会期８日目の２８日も卒業旅行の大学生らが訪れ、日本を代表する８建築家が手掛けた世界に誇る名建築の模型などに目を凝らした。
　企画展は谷口吉生名誉館長の呼び掛けで実現し、会場には谷口氏をはじめ、安藤忠雄氏、磯崎新氏、伊東豊雄氏、隈研吾氏、ＳＡＮＡＡ（妹島和世氏・西沢立衛氏）、坂茂氏、槇文彦氏が参加。第一線で活躍する現代建築家たちが自作を選び、模型、写真、映像で紹介している。８月３０日まで。
　中村和宏副館長は「めったにない貴重な機会。渡航規制が厳しくなる中、展示を通じて世界の名建築を楽しんでもらいたい」と話した。