「酒蔵ホテル」1階でスタッフと円卓を囲む田沢さん(左)

「酒蔵ホテル」1階でスタッフと円卓を囲む田沢さん(左)

長野県 軽井沢・佐久・小海線沿線

佐久市臼田にモダン「酒蔵ホテル」 宿泊と仕込み体験 5月開業予定

信濃毎日新聞(2020年3月29日)

 現役の酒蔵に滞在して仕込みを体験する「酒蔵ホテル」が完成し、28日に佐久市臼田で披露された。創業300年余の橘倉(きつくら)酒造敷地内にあり、杜氏(とうじ)らが寝泊まりした築100年の建物を取得し改装。運営会社代表の田沢麻里香さん(33)=小諸市=は、欧米の日本酒愛好家を呼び込み、13の酒蔵がある佐久地域の観光振興に結び付けたいという。

 ホテルは木造2階建ての延べ約160平方メートル。古い梁(はり)などを残しつつ、モダンな雰囲気に仕立てた。1階は木だるのふたを円卓にした交流スペース、2階は庭園や酒蔵を望む宿泊部屋8室を整えた。5月の開業を予定する。

 宿泊プランは、体験付きの2泊3日で税別5万9千円など。最大8人を受け入れ、橘倉酒造がこうじ作りや酒をかき混ぜる「かい入れ」などを指導する。食事は、昨年11月に発足した「SAKU酒蔵アグリツーリズム推進協議会」に加盟する地元飲食店などで楽しむよう勧める。

 旅行会社に勤務経験がある田沢さんは、小諸市や全国のビジネスコンテストで優勝。酒蔵ホテルを運営する株式会社「KURABITO STAY(クラビト・ステイ)」を小諸市に設立した。「酒造りを観光資源に活用し、ビジネスモデルを全国に広げたい」と話している。

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