福井県永平寺町藤巻の興行寺中庭にあるしだれ桜が満開を迎えている。樹齢400年以上になるが、度重なる災害を経ても毎年花を咲かせており、住職は「新型コロナウイルスで暗い話題ばかりだが、さまざまな困難を乗り越えた桜が、見た人たちの癒やしになれば」と話している。
しだれ桜は大正時代に火災の被害で花を咲かせにくくなったが、1982年に腐った部分を除去するなどし、生命力を取り戻した。2年前の大雪で大きな枝が折れる被害にも遭った。
今年は3月25日に咲き始め、31日には見頃に近い状態になった。中庭は花が散るまで一般開放しており、4月5日までは午後9時までライトアップしている。12日に予定していた花見コンサートは新型コロナ対策で中止にした。