タピオカドリンクを味わう来店客=竪町

タピオカドリンクを味わう来店客=竪町

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金沢竪町商店街 タピオカ激戦区、6店に

北國新聞(2020年4月3日)

 竪町商店街でタピオカドリンク店の出店が相次いでいる。2月に2店舗がオープンし、計6店舗に増えた。競争激化に加え、新型コロナウイルスの感染拡大による出控えムードも重なる。会員制交流サイト(SNS)を活用したPRや商品のリニューアル、看板商品に菓子や軽食を加えるなど各店は独自色を出し、激戦区「タピオカ通り」での生き残りを図る。
 2月13日にオープンした「チャノキカナザワ」は加賀棒茶と台湾茶をベースに、タピオカなど7種類のトッピングを用意した。ドリンクと並ぶ主力商品に色彩豊かなドーナツがあり、休日にはひっきりなしに来店客が訪れるという。
 「琥珀(こはく) 金沢竪町店」は「チャノキカナザワ」の5日前の8日に開業。全国に76店舗あるタピオカドリンク専門店のチェーンで、石川では初出店となった。若者を取り込むためツイッターやインスタグラムで1日に2、3回商品を紹介している。
 昨年12月に店を構えた「李(リー)さんの台湾名物屋台 金沢竪町店」はタピオカドリンクと唐揚げを販売し、若者を中心に人気を集めている。稲垣龍之介オーナーは「うちはあくまで唐揚げがメイン。タピオカはブームの前から扱っていて、他店より比較的安く提供している」と話した。
 一方でタピオカブームが落ち着いたとする店も出てきた。昨年10月オープンの「日茶(ニーチャイ)LAB(ラボ)」ではタピオカ関連の売り上げが減少に転じたため先月からメニューを一新し、ポテトや唐揚げなどを取り入れた。担当者は「今の時期にタピオカ店が増えたのは不思議」と指摘する。
 今月でオープンから1年となる「美珠堂(メイズータン)竪町本店」は現在の売り上げが繁忙期の10分の1ほどになった。村本直店長は「ライバルが増えたので、他店と差別化できる商品を売り出していかないといけない」と話し、バナナジュースをメニューに追加したという。
 金沢駅前と比べてテナントの賃料が安価なことなども出店加速の理由とみられ、激戦区の行方はまだ見通せない。

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