篁牛人の大作に見入る来場者

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「発見!画人たちと富山」開幕 多彩な墨の表現見比べ

北日本新聞(2020年4月4日)

 企画展「発見!画人たちと富山 墨の作品から」が3日、県水墨美術館で始まった。富山ゆかりの画家9人の作品を通して、多様な墨の表現を見比べる楽しみを伝えている。5月10日まで。

 「墨」をテーマとし、県出身者や県内をたびたび訪れた画家を取り上げた。収蔵品に、県内の他の美術館から借り受けた優品を加え、46点をそろえた。

 会場には作家ごとに5点前後並べた。渇筆の技法を用いた篁牛人(たかむらぎゅうじん、富山生まれ)や、自然が宿すエネルギーを墨のにじみで描き出した下保(かほ)昭(砺波生まれ)らの作品を飾り、同じ墨でも多彩な表現があることを伝えている。

 棟方志功が疎開先の福光の景色を題材にした「福光風光(ふうこう)の源玄(げんげん)」や長崎莫人(ばくじん、朝日生まれ)の「黒部峡」など、富山の風景を描いた作品も展示。画家と富山に関するエピソードも合わせて紹介している。

 友人と来場した宮林亮子さん(74)=射水市二口(大門)=は「富山の景色が美しいからか、素晴らしい画家が大勢生まれたことが分かった」と話した。

 新型コロナウイルスの影響で開会式は中止になった。県水墨美術館と富山テレビ放送、北日本新聞社主催。

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