企画展に並んだ「北斎漫画」。さまざまな動物を精緻に描いている

企画展に並んだ「北斎漫画」。さまざまな動物を精緻に描いている

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北斎「デザイナー」の魅力 小布施で企画展

信濃毎日新聞(2020年4月5日)

 小布施町の北斎館は4日、江戸時代の浮世絵師葛飾北斎(1760〜1849年)のデザイナーとしての魅力に着目した企画展「北斎デザインの世界」を始めた。くし職人や、きせる職人のための図案集などから約70点を展示。時代を超えて評価される北斎の才能がうかがえる。

 同館によると、北斎の図案は現代でも多くのデザイナーが参考としているという。くしの図案集では、雲のような図形を組み合わせたものや、桜やボタンの花を細かく施した図柄が並ぶ。丸や三角など図形のみを組み合わせてハトや鶴を描く方法を記した指南書もある。

 他に屋代南高校(千曲市)ライフデザイン科の生徒が、北斎作品に刺激を受けて作った衣装を展示。同館が収蔵する東町祭屋台天井絵の鳳凰(ほうおう)や、富嶽(ふがく)三十六景の絵柄をデザインに用いたドレスも並ぶ。

 6月14日までの午前9時〜午後5時。大人千円、高校生500円、小中学生300円。問い合わせは同館(電話026・247・5206)へ。

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