増設されたワインの貯蔵施設=穴水町旭ケ丘の能登ワイン

増設されたワインの貯蔵施設=穴水町旭ケ丘の能登ワイン

石川県 特産

能登ワイン 貯蔵量倍増、18万本に

北國新聞(2020年4月9日)

 能登ワイン(穴水町旭ケ丘)で整備を進めていた新たな貯蔵施設が完成した。これまでの約8万本から2倍以上となる約18万本の保管が可能となり、適正管理や長期熟成による高品質なワインを安定して供給する態勢が整った。
 貯蔵施設は、ワイン醸造所の北側に総事業費約1億9千万円をかけて増設した。鉄筋コンクリート地下1階建てで、延べ床面積は484平方メートル。二つの貯蔵庫があり、約10万本を保管できる。室温12~14度、湿度75%前後と、ワイン管理に適した環境を保ち、長期の熟成も可能となった。
 醸造所の貯蔵量はこれまで最大約8万本で、残りはタンクの中で管理したり、能登町にあるJAの米の貯蔵庫を借りて保管したりしていた。タンク4基も新設した。
 能登ワインの販売量は2006年創業時の約6万本から、ここ数年は15万本前後で推移しており、担当者は「自前でワインを寝かせ育てられる理想の環境を得た。増産にも対応でき、よりおいしいワインを提供していきたい」と話した。
 貯蔵施設の屋上部分には天然芝を張り、一面に広がるブドウ畑を望める休憩スペースにした。季節に応じてテーブルやいすを置き、ワインなどを楽しめるようにする。

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