県観光機構は、会員制交流サイト（ＳＮＳ）に県内の自然や観光地の写真を「＃おうちでながの」というハッシュタグ（検索目印）を記した投稿を呼び掛けるプロジェクトを始めた。新型コロナウイルスの感染拡大で信州に行けなくても、スマートフォンで検索して旅行気分を味わってもらおうと企画。継続的に県内の観光地に意識を向けてもらい、感染の終息後の観光利用につなげる。

　県民や県内の観光事業者らに呼び掛け、各地の山や花、星空や雪景色の写真をツイッターやインスタグラム上に投稿してもらう。既に桜や寺、スキー場、八ケ岳などの写真が投稿されている。県内のイベント主催者らと連携し、子どもが自宅で楽しめる動画を配信することも検討中だ。

　同機構の担当者は「旅行や外出ができずにつらい思いをしている方たちが、少しでも明るく家で過ごせるようにしたい。この苦境が終息したときに、また県内で旅行を楽しんでほしい」と話している。