素材のうまみを引き出す優しい味の「百笑の塩」

素材のうまみを引き出す優しい味の「百笑の塩」

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越前海岸生まれの「百笑の塩」いかが 福井に製塩所 ミネラルたっぷりの素材で

福井新聞(2020年4月11日)

 千葉県から福井市に移住した男性が5月、鮎川町に製塩所を開業する。海藻が生える入り江の海水で作った試作品はミネラルたっぷりで素材の味を引き出せるという。男性は「地域資源を活用し、越前海岸の盛り上げに一役買いたい」と意気込んでいる。

 男性は志野佑介さん(36)。東京農大卒業後、千葉県で農場を立ち上げ、200種以上の有機野菜の栽培・加工を手掛けてきた。2017年10月、友人が営む坂井市の農場を訪問。作業を手伝う合間に訪れた越前海岸の風景や、住民の温かい人柄に魅了され昨年5月、福井市南菅生町に移住した。

 仕事をするに当たり、目を付けたのは塩。ミネラルを豊富に含む海水があり、海水を煮るための間伐材や廃材も多くあることから「製塩が国見地区の資源を最も有効利用できると思った」。海沿いの約120平方メートルの元工場を改修し、海水を煮るかまどの設置や併設店舗の整備など開業準備を進めている。

 地元の海女も海藻を取る入り江から海水をくみ、釜で煮る。適宜海水を加え、現れた結晶をすくい上げる手法。昨年7月から試作品を作り始め、素材のうまみを引き出す優しい味の塩が完成した。「百笑(ひゃくしょう)の塩」と名付けて売り出すことにした。今年2月には、みそ店と協力したみそ造りワークショップも展開。「シンプルな塩は何とでもコラボレーションできる。塩を通していろいろな人と関わりたい」と目を輝かせる。

 製塩だけでなく、養鶏や農地開墾にも取り組み、ゆくゆくは自給自足の豊かな暮らしを体験できる宿をつくりたいと夢を描く。「地元の資源を使って地元で生きていくことで、豊かな資源を次世代につなげていきたい」と力強く話した。

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