昨年の台風19号による被害を乗り越えて咲いたスイセン。堤防沿いの桜も咲き出した

昨年の台風19号による被害を乗り越えて咲いたスイセン。堤防沿いの桜も咲き出した

長野県 蓼科・八ヶ岳・諏訪 花・紅葉

台風乗り越え彩り共演 諏訪のスイセン、桜と

信濃毎日新聞(2020年4月11日)

 昨年10月の台風19号で被害を受けた諏訪市四賀赤沼の上川河川敷のスイセン畑で、スイセンの花が無事に見頃を迎えた。堤防沿いの桜並木が五分咲きほどになった10日は、スイセンの黄色と桜のピンク色の共演という例年おなじみの光景が現れ、通り掛かる人たちを楽しませた。

 スイセン畑は約3千平方メートル。約25万株が植わっている。台風19号では、大雨で川が増水して畑の土砂が流出。多くの球根が地面に露出した。11月に地元の住民らが協力し、新たに土を搬入して球根にかぶせた。被害の影響で、一部で咲き始めの時季にずれが出たものの、10日現在で全体の約7割が咲き誇っている。

 地元の「スイセンを愛する会」の会員4人が除草や肥料をまいて管理している。会員の松木文夫さん(69)は「台風の被害で一時はどうなるかと思ったが、今年もきれいに咲いて安心した。来年はもっときれいに咲いてほしい」と話した。

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