大野HCから届いた千葉ジェッツのTシャツを見せる児童=野々市市若松町

大野HCから届いた千葉ジェッツのTシャツを見せる児童=野々市市若松町

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激励Tシャツ 千葉の大野HCから届く

北國新聞(2020年4月16日)

 野々市市のミニバスケットボール4チームに15日までに、同市出身でバスケットボール男子Bリーグ1部・千葉ジェッツの大野篤史ヘッドコーチ(42)から同チームの公式Tシャツが届いた。「新型コロナウイルスに負けないで」との思いが込もった124枚。感染防止のため練習中止が続く子どもたちは憧れの先輩からのプレゼントに喜び、「うまくなって恩返ししたい」とチームの活動再開を心待ちにしている。
 大野ヘッドコーチ(HC)は同市布水中OBで、3年時にはチームの主力として全国制覇に貢献した。愛知・愛工大名電高から日体大に進み、日本リーグの三菱電機やパナソニックに所属。日本代表に選ばれた経歴を持ち、地元に帰省した際は、母校の生徒やミニバスチームの児童たちに指導することもある。
 Tシャツは、大野HCと親交のある館野ミニバスケットボールクラブ監督の白山晃さん(52)に届いた。
 チームカラーの赤色に富樫勇樹ら人気選手のイラストが印刷されたデザインで、大野HCが各チームの人数と児童のサイズを調べて枚数を用意した。子どもたちには「今は我慢の状況です。新型コロナが終息した時に大好きなバスケットボールを笑顔で楽しんでね」とのメッセージを寄せた。
 市内の館野、菅原、野々市、御園のミニバス4チームは新型コロナウイルス感染防止のため、3月末から練習を中止している。メンバーが集まる機会がないため、児童に届ける方法については今後、白山さんと各チーム代表者で詰める。
 館野ミニバスに所属する北村永遠君(館野小6年)は「練習を頑張って大野さんへ感謝の気持ちを伝えたい」、花輪悠斗君(同)も「早くTシャツを着て練習したい」と話した。2人は、ランニングや家の前でドリブルなどを行い、体力が落ちないようトレーニングに励んでいる。
 大野HCはTシャツのプレゼントを決めたことについて「自分にはこんなことしかできませんが、子どもたちが喜んでくれるとうれしい」と白山さんにメールで連絡してきたという。白山さんは「子どもたちには、全国大会出場を目指して頑張ってほしい」と新型コロナ終息後の目標を見据えた。


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