飯綱町の飯綱東高原にある「むれ水芭蕉園」で、ミズバショウが水辺に顔を出し始めている。小川や水たまりの近くには、花を包み込む白い仏炎苞(ぶつえんほう)が凜(りん)と立ち並ぶ。約5ヘクタールの湿原に41万株ほどが自生しているといい、町によると、4月下旬ごろに見頃を迎えそうだ。
同園は、飯縄山(1917メートル)と霊仙寺山(1875メートル)の麓。雪解け水がこんこんと流れ、その近くに生えたミズバショウが景色に彩りを添えている。
今後リュウキンカやニリンソウも見頃を迎える。ただ、新型コロナウイルス感染拡大の影響か、14日に訪れる人はまばら。静かな湿原に水の流れる音が響いていた。