市民に親しまれたコウノトリ「えっちゃん」とヒナの剥製=4月14日、福井県越前市役所

市民に親しまれたコウノトリ「えっちゃん」とヒナの剥製=4月14日、福井県越前市役所

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コウノトリ、はく製で再び 越前市役所で展示

福井新聞(2020年4月16日)

 福井県越前市から特別住民票が交付されるなど、市民に親しまれながらも昨年6月に死んだ国の特別天然記念物コウノトリの「えっちゃん」と、昨年5月に市内で誕生したが間もなく死んだヒナ3羽の剥製が完成した。4月23日まで越前市役所で展示し、以降はリニューアルされる同市のしらやまいこい館内「コウノトリPR館」に移動する。

 コウノトリとの共生を目指す越前市が製作した。市農政課によると、コウノトリの剥製は珍しく、特にヒナは全国でも数羽しかないという。市ではこれまで成鳥1体、幼鳥2体の剥製を製作しているが、ヒナは初となる。

 えっちゃんは全長約2メートルの翼を広げた姿で迫力満点。白と黒の羽や長いくちばしなどの状態も良く、識別用の足環も残っている。ヒナ3羽は巣で小さな翼を広げている様子が再現されている。

 えっちゃんは、2009年に兵庫県で生まれた雌。10年に越前市に飛来し、107日間滞在した。市から特別住民票が交付されたほか、えっちゃんをモデルにしたマスコットキャラクターが誕生するなど市民に親しまれた。

 ヒナ3羽は昨年5月、雄の「たからくん」と雌の「みやびちゃん」との間に生まれた。県内55年ぶりの野外ペアのひな誕生だったが、間もなく死んでしまった。たからくん、みやびちゃんペアは今年3月中旬にも産卵・抱卵に入ったと推定されている。

 しらやまいこい館は新型コロナウイルス感染症防止のため、5月6日まで休館となっている。

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