20日の石川県内は低気圧の影響で曇りや雨となった。金沢市の近江町市場の青果店には、出荷最盛期を迎えている県産タケノコがずらりと並び、買い物客が春の味覚を品定めした。
北形青果によると、今年は収穫量が多い表年で、値段は1キロ当たり350~400円といつもの表年より3割ほど安くなっている。重さ1・5~2キロの大きいものが入荷するなど、品質は非常に良いという。
新型コロナウイルスの影響で、北形青果では特に飲食店への販売が落ち込み、売り上げは例年に比べ6割ほど減少している。北形謙太郎店長(42)は「おいしいタケノコがたくさん入荷しているので、売れないのはつらい」と嘆いた。