小諸市鶴巻のすし店「金寿し」が、「コロナ蹴ちらし寿司」を商品化した。地元住民らが通う老舗も、新型コロナウイルスの影響で予約客は全てキャンセル。店主の山浦正広さん(58)は「厳しい状況だが、食べてくすっとしてもらえればいい」と話す。
今月上旬にテークアウトメニューに加えたちらしずしで、すし飯に鶏そぼろやいり卵などを交ぜ、イクラや大葉などをのせた。ふたには「みんながんばろう!」と記した紙を貼っている。1パック500円。
「落ち込んでいるときは自分のことではなく、人のことを考えると前向きになれる」という言葉に触れ、新商品の開発を始めた。ネーミングの妙に、「奥さんが笑って『いいんじゃないの』と言ってくれた。自分でも座布団2枚だなと思った」。
現在の営業は午前11時半〜午後2時、同5〜7時。不定休。問い合わせは同店(電話0267・22・0475)へ。