デュフィ展の動画を紹介する学芸員の大西さん

デュフィ展の動画を紹介する学芸員の大西さん

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おうち時間、ネットで展示見て 松本地方の美術館・博物館

信濃毎日新聞(2020年4月24日)

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で休館している松本地方の美術館・博物館で、作品などをインターネット上で公開する取り組みが広がっている。「家庭で雰囲気を楽しんで」と企画。市民が文化芸術に親しむ機会を設けようと工夫を凝らしている。

 松本市美術館は、フランスの画家ラウル・デュフィ(1877〜1953年)の企画展(3月29日終了)の会場風景を撮影した動画を同館ホームページ(HP)で公開している。新型コロナの影響で企画展の会期は予定の半分ほどで終了。気軽に楽しんでほしい―と同館職員が発案した。

 企画展は、デュフィの手掛けたテキスタイル(布地や織物)のデザインを使ったドレスなどを展示。映像は同館学芸員の解説に合わせて会場を巡る内容だ。編集を担当した学芸員の大西哲理さん(34)は「休館が続くが、家で過ごす時間に見てもらえたらうれしい」と話す。

 塩尻市の平出博物館は22日、国史跡・平出遺跡の住居跡などを紹介する「子どもネットミュージアム」を市HP上に開設した。同遺跡で出土した土偶の写真や説明文を掲載した。同市の本洗馬歴史の里資料館は、江戸時代の文人で紀行家の菅江真澄(1754〜1829年)の直筆史料12点を市HP上で公開中。12点は今春、市有形文化財に指定された。2月に始めた企画展で紹介していたが、休館したためネット上で貴重な史料の見学を促している。

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