町さわやか交流館プルートに移設されたローエルの顕彰碑=穴水町大町

町さわやか交流館プルートに移設されたローエルの顕彰碑=穴水町大町

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ローエル顕彰碑を移設 穴水町、プルートで功績発信

北國新聞(2020年4月25日)

 米国の天文学者で1889(明治22)年に穴水町を訪れたパーシバル・ローエルの顕彰碑が24日、穴水町さわやか交流館プルートに移設された。これまでは穴水湾を望む国民保養センター「キャッスル真名井」の敷地内にあったが、ローエルの足跡と町の魅力を世界に広く発信したいと、住民らの交流拠点に移した。
 顕彰碑は1981年に町が建設した。穴水町とローエル天文台のある米アリゾナ州、星や天体を意味するアストロの頭文字である「A」の形をしており、高さ2・2メートル。ローエルが能登を旅した際、穴水湾で見たボラ待ち櫓を「怪鳥ロックが見つけて、巣を選んだ場所とでも形容できようか」と自著につづったことなどが記されている。
 2011年に完成したプルートは、町民の防災・交流拠点となっており、冥王星(英名プルート)の存在を最初に予言したローエルの功績にちなんで名付けられた。のと鉄道穴水駅前で交通の便が良く、大相撲・遠藤の展示室も設けられ、立ち寄る観光客も多い。
 今年はローエルの没後175周年に当たり、町の担当者は「顕彰碑はプルートにあってこそ生きる」と話した。穴水パーシバル・ローエル研究会の加藤真会長は「大勢の人の目に触れ、功績を再認識してほしい」と語り、館内での関連資料の展示に意欲を示した。

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