小松市の木場潟公園で26日、県の絶滅危惧Ⅰ種に指定されている多年草「ノウルシ」が見頃を迎えた。花びらのように黄色に色づいた葉「苞葉(ほうよう)」が、湖岸に春の彩りを添えている。
木場潟の水質改善に取り組む地元住民らでつくる「木場潟再生プロジェクト」によると、同公園は県内最大のノウルシ群生地で、中央園地から北園地にかけて岸辺に広がるヨシ原に多く自生している。高さ30~50センチで毒性があり、茎を傷つけると漆に似た白い液が出て、触れると皮膚がかぶれることがある。
プロジェクトのリーダー土田準(ひとし)さん(69)=同市向本折町=は「ノウルシに関心を持って、そっと見守ってほしい」と話した。5月10日ごろまで楽しめる。