高級魚が並ぶ鮮魚コーナー=輪島市門前町走出のスーパー

高級魚が並ぶ鮮魚コーナー=輪島市門前町走出のスーパー

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輪島のスーパー 高級魚販売で漁師を応援

北國新聞(2020年4月27日)

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、県内で水揚げされたノドグロなど高級魚を中心に魚価が大幅に低下する中、輪島市門前町のスーパーが26日、地元の海産物を応援するセールを始めた。通常は取り扱わない高級魚を手頃な価格で販売し、コロナ禍で販路が減り、苦境に立つ地元漁師に少しでも手を差し伸べるとともに、海の幸の地産地消の拡大にもつなげる。
 応援セールを始めたのは、輪島市門前町走出の食品スーパー「サン・フラワー・マリヤマ門前店」。鮮魚コーナーに鹿磯漁港や宇出津港で水揚げされた天然ブリ(4200円)をはじめ、県内産のノドグロ(1980円)やマダイ(4800円)など9種類の高級魚を並べ、価格は通常より3割から半値近く安く販売している。
 同店はこれまで、家族や親類が集まる正月やお盆時期には、引き合いのある高級魚を並べてきたが、普段は需要が小さいために取り扱っていない。新型コロナ感染拡大の影響で、高級魚の主な買い手となるホテルや旅館、料理店が休業したため、漁師らの取引先が激減している。さらに、需要減に伴って高級魚を中心に価格が下落している。漁師から「魚を捕ってもお金にならなくて困っている」との声を聞き、同店が地元産の鮮魚を並べて地元漁師の力になろうと、応援セールを企画した。
 輪島市内の漁師は今回の応援セールについて「ノドグロやタイを扱ってくれる店がなくて困っていた。地元の魚を味わってほしい」と話した。
 鞠山紀雄社長は「地元産の魚をたくさん食べ、一緒に漁師を支えていってほしい」と話し、今後は水産物の市況を見ながら継続的にセールを行っていく。

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