福井県のあわら温泉の旅館が新型コロナウイルスの影響で休業する中、女将(おかみ)の会は4月27日から、オリジナルの日本酒「女将」を自宅で楽しんでもらおうと新たな価格帯での販売を始めた。
「あわら温泉を訪れてしか飲めない、買えない」をコンセプトに、地元農家や坂井市の久保田酒造と協力して取り組んでおり6年目。「女将」は香り高く力強い味が特徴。これまで宿泊者の夕食で提供したり販売したりしてきたが、新型コロナでお客を迎えられないことから、各旅館で一斉に販売することにした。
限定3千本。720ミリリットル入り税別2760円を2千円とし、酒販販売ができる灰屋、白和荘、グランディア芳泉、美松、みのや泰平閣、清風荘、まつや千千の7旅館で取り扱う。各旅館は休業中のため事前の連絡が必要。着払いで全国発送も行う。あわら市のふるさと納税の返礼品としても準備を進めている。
女将の会の立尾清美副会長は「日本酒・女将をお届けすることで、私たちとお客さま、地域の皆さんとつながりを持ち続けたい。この難局を気持ちを一つに乗り越えていければ」と話している。